本当のリスクについて深く理解しよう
投資に絶対的なものはありませんから、すべての投資には必ずリスクがあります。
だから、投資をするときには、よくリスクを管理しようという話がありますが、
単純に金銭的リスクのみを考えるだけでは実は足りないのです。
今回の記事で、投資するときのリスクについて、深く理解しておきましょう。
投資と消費

まずは、お金を使う時の前提からです。
お金の使い方には、投資と消費があります。
投資とは、将来的な利益のためにお金を使うことです。
使ったお金以上の利益があれば、投資として成功になります。
それに対して、将来的に利益が出ないお金の使い方を消費と言います。
当然ですが、お金を使う時には、常に将来的にリターンが得られるような使い方をするべきです。
消費は投資に転換できる
お金を使う時には、投資になる使い方が重要ですが、
どんなに投資として使ったつもりでも投資にならないこともありますし
一見消費のように感じても、将来的にリターンが得られて投資になるという場合もあります。
要するに、どんなお金の使い方をしたとしても、
「必ず将来的にリターンを得るんだ!」
という気持ちがなければ、成功することはできないということです。
最も大事なことは考え方だということを理解しておきましょう。
精神的インパクト
では、ここからはリスクについての考え方について書いていきます。
まずリスクの考え方において大切なことは、自分はどれくらいの精神的インパクトを許容できるのかということです。
リスクにはその程度によって、精神的なインパクトというものがあります。
精神的インパクトとは、精神的に受ける衝撃の大きさのことを言いますが、
リスクが大きいと、その分精神的インパクトも大きくなりますし、
リスクが小さいと、その分精神的インパクトは小さくなります。
で、その精神的なインパクトは何で決まるのかというと、下の2つのリスクによって決まります。
1つは、金銭的リスク
そしてもう1つは、短期的リスクです。
この2つの掛け合わせで、精神的インパクトの大きさが決まってきます。
まず金銭的リスクについては、分かりやすいと思います。
利益となる金額や、リスクとなる金額が大きくなるほど、精神的インパクトは大きくなります。
1万円得するのか、100万円得するのかでは受ける衝撃は違いますよね。
次に、短期的リスクというのはどういう意味かというと
短期的な利益を求めることに対するリスクです。
例えば、100万円の利益を出すのに、5年かかるのか、1日だけなのかによって、受けるインパクトは違いますよね。
1日で100万円の利益を求めることは、
ギャンブル性が大きく
利益を出す難易度が高いため
成功しても失敗しても受ける精神的インパクトは大きくなります。
短期的な利益を求めるほど、それは投資からギャンブルになっていきます。
ギャンブルというのは長期的に負けるようにできているものですから、
まさに短期勝負で運を味方につけなければ勝てませんので、将来的なリターンはほぼ得られないと考えてください。
パチンコなんかは完全なるギャンブルですよね。
株にしても、短期的に利益を大きく得ようとするやり方もありますが、かなりギャンブル色が強くなってしまいます。
金銭的リスクと短期的リスクを考えて、自分にはどれくらいのリスクが取れるのかを冷静に考えましょう。
覚えておいてほしいのは、
短期的かつ、大きな金額の利益を出そうとするほど、
難易度が高くなり、
ギャンブル色が強くなり、
精神的なインパクトが大きくなるということです。
資金に余裕もなく、株について初心者であまり知識がないうちは、
短期+大きな利益ではなく
長期的で、利益は小さくても良いという気持ちで望んでいきましょう。
実際短期で大きな利益を得ることは、プロでもなかなかできないことです。
株の稼ぎ方
株の稼ぎ方は3つにわけることができます。
1 売却益
2 配当金
3 株主優待
1の売却益で稼ぐ方法は、株価が安いときに買って、株価が上がったら売る方法です。
短期的利益の追及でやる人もいますが、
1日単位で、値上がりや値下がりに一喜一憂してしまうことは、日々の生活に大きな影響を与えてしまいます。
実際、短期的に大きな利益を追求することは、難易度もギャンブル性も高く、
精神的インパクトも大きいですから、初心者のときに株で売却益を狙うなら、長期的な視点でやりましょう。
2の配当金と3の株主優待は、長期視点で得られる利益だと考えてください。
配当金の支払いは年に2回が一般的です。
配当金の利回りは、東証一部上場の会社で年2%ぐらいが平均になります。
例えば1万円の株を持っていて、配当金の平均は年間200円ぐらいになります。
100万円の株を持っていると、年間2万円ぐらいになります。
この金額を高いと取るか低いと取るかは人によって違いますが、
銀行に置いておいても10円ぐらいにしかならないことを考えるとかなりお得な投資と言えます。
株主優待とは、会社の商品を無料でもらえたり、その会社のものを買う時には割引になるなどの優待制度です。
会社によって違いますので、どんな優待制度があるのかは調べておきましょう。
株式投資は基本的には、長期的に考えて、配当金と株主優待の両方がある会社がベターです。
売却益についてはそれほど考えずに、長期的に保有して、もし必要があるなら売却してもいいかなぐらいの軽い気持ちが調度良いのではないでしょうか。
長期保有は、精神的なインパクトが小さく、短期的利益の追求に比べて利益を出す難易度が低くなりますから、高い確率で利益を出すことができます。
まずは、長期的に保有することから始めていきましょう。
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